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「平和の象徴」が一転「死神の使い」に

ハトにエサを与えてはいけない本当の理由
 2005年5月7日付の日経新聞(夕刊/社会面)に「上野公園のハト 2ヶ月で半減」という見出しがあった。何かの異変で減少したのかと思いきや、なんと「えさやり防止運動 効果」という副見出しまで振られている。かつて「平和の象徴」とまでいわれて親しまれたハト。現在でも公園では無邪気に餌を放り投げる微笑ましい子供の姿を見ることができるが、そんな平穏な風景を演出するハトに一体何が起こっているのか。

ハト公害

ハトが群れを成して図々しくもベランダを陣取り、手すりや足元には大量の糞。これをハト公害といってマスコミでも取り上げられることが多くなりました。これは、ハトが暮らせる野山や木々が開発によって次々と荒らされ激減したため、棲みかを追われたハトが都市部にまでやって来るようになったからと考えられます。

しかも、人間の生活空間に近いところでは逆に豊富な餌に恵まれ、ハトにとってはむしろ楽園都市。それに、ハトは元々環境適応力や繁殖能力がずば抜けて高いため、何気ない餌やり行為がハトの増殖を助けていることは間違いないでしょう。こうして更に増続けるハトは人間の生活空間に様々な問題を運んできます。

乾燥した糞に潜む危険

ハトの糞は様々な病原菌の媒体になることが知られています。食中毒の原因となるサルモネラ症や流産などの原因になるトキソプラズマ症など、感染によって引き起こされる症状は数例ありますが、中でも特に深刻なのはクリプトコッカス症だとされています。

ベランダの手すりなどに落ちたハト糞の処理を日常的に行っている人は特に注意しなければなりません。乾燥した糞を除去する際、空気中に舞い上がった細かな塵(粉塵ならぬ糞塵)や埃と一緒に病原菌を吸い込んでしまうことがあります。できれば十分な流水で洗い落とし、空気中に舞い上がらないような工夫をするべきでしょう。マスクを装着することも有効ですが、風向きによっては近隣住民に被害が及ぶことがありますので、常に健康被害への配慮が望まれます。

クリプトコッカス症

歴史的に見れば元々古くからハト糞に内在していた問題といえますが、都市部で繁殖するハトの数が急激に増えたことと、ハトと人間の接する距離が短くなったことで表面化した問題だといえそうです。

クリプトコッカス症の原因菌であるクリプトコッカス・ネオフォルマンスという菌は真菌といわれるカビ種で、自然界の土壌中に広く分布しています。乾燥に耐性があり、条件が揃えばどこでも増殖することができます。ハト糞はクリプトコッカスにとってまさに増殖に最適な環境といえ、糞が次第に乾燥していくと塵や埃と一緒にクリプトコッカスも空気中に飛散し始めます。

こうして空気中に漂うクリプトコッカスを吸引してしまうと肺に初期感染巣を作ることがあります。これが肺クリプトコッカス症といわれるもので、健康な成人であれば気になる症状もなく自然に治癒するそうですが、場合によっては脳炎や髄膜炎を起こすこともあり、そのまま死亡に至る事例も多いようです。特に体力や免疫力の低下している人や幼児は用心しなければなりません。

繁殖抑止への取り組み

ハトの繁殖力は想像以上のものです。ベランダや軒下だけでなく、橋架やビルの換気口など、ありとあらゆるところをねぐらにすることができ、餌が豊富にある限りは際限なく増え続けます。逆に言えば、餌が不足すれば自然とその数も減少すると考えられています。

ハトに餌を与えることを生きがいにしている人もごく稀にいるのでしょうが、むやみに残飯を与えたりすることは絶対に避けなければなりません。鳥類が保有する病原菌の他に、腐敗した食物に発生する新たな病原菌によって様々な病気が蔓延したり、それらが人へ感染して重症を患うこともあります。

こうした理由から現在では多くの自治体や任意団体などの組織が、ハト感染を減らそうという目的から啓発活動や餌やり防止運動に取り組んでいるのです。

乳幼児は特に注意

ハトにとっても大変気の毒な話なのですが、ハトの羽や口ばしにも様々な病原菌が常に付着していると考えられますから、幼い子供は特にハトと接触しないよう配慮すべきでしょう。公園などに棲みついているハトは人間から餌をもらうことに慣れてしまっていることも多く、餌らしきものを見たとたんに手や肩に飛び乗ってくることも珍しくありません。こういう人間慣れしたハトの影響は特に深刻で、戯れることを好む子供の場合はハトから様々な病原菌をもらってしまうことがあります。